2010年10月25日

フランス近代画家たち その2


今でこそポスト印象派の代表画家と云われ、その作品が高額落札された事でも
有名ですが、生前は名声とは程遠い生活を送り、無名のままこの世を去ったゴッホ。

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ゴッホ像(ザッキン作)

そんな彼が画家になる決意をしたのは27歳の時でした。

オランダ出身のこの画家は、初期はミレーの作品の複写から始まり、
庶民の生活をテーマにした絵を描きました。

牧師の息子として生まれ、免許は剥奪されたものの、伝道師として活動していた彼の
使命感の様なものが作品を通して感じられます。

家族の中でも、また社会でも、なかなか自分の居場所を見つけられなかったゴッホが
ようやくたどり着いたのが「画家」という道だったのでしょう。

その後パリで多くの印象派画家達と出会いその影響を受けます。

経済的にも常に厳しい状況下にあったゴッホはモデルを雇う事が出来なかった為、
とにかく描かせてくれる人をモデルにしていたそうです。

またこの時期、浮世絵の模写をしたり、作品の背景に浮世絵を取り入れるなど、
ジャポニズムに強い憧れを示しています。

そして太陽を求めて南仏へ。

アルルでは2ヶ月近く共同生活を送ったゴーギャンとの激しい言い争いの結果、
耳朶を切り落とす(切り落とされたとの説もある)事件がありました。

サンレミ・ド・プロバンス近くの精神病院で1年近く保養生活を送り、大きな発作を
3度も起こしていますが、この地で数多くの作品、中でも「アイリス」や「星降る夜」
などの大作を残しています。

そして晩年を過ごしたオヴェール・シュル・オワーズ。

Auberge.JPG
生涯を閉じたゴッホの家(ラヴー亭)

ここでは最晩年の大作といわれる、「オヴェールの教会」や「カラスのいる麦畑」で
描かれた景色を今でも見ることが出来ます。

DSCF4865.JPG
「オヴェールの教会」のモデルとなったノートルダム教会

37歳でピストル自殺という悲しい最期を迎えますが、画家として生きた10年間で
まさに燃え尽きた、といえるのではないでしょうか。

(C.T.)


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2010年05月16日

フランス近代画家たち その1


今月の26日からオルセー美術館展が東京の国立新美術館で開催されます。

モネ、セザンヌ、ゴッホ、ロートレックなど、フランス近代絵画を代表する画家達の
作品がずらりと並ぶ過去最大規模の展覧会だとか。

フランス国内を旅していて感じるのは、こういった画家ゆかりの地が観光地に
なっている事が非常に多いという事。

モネはご存じの通り、ノルマンディーにあるジベルニー。

南フランスのエクス・アン・プロバンスにある「セザンヌのアトリエ」には
毎日多くの外国人観光客が訪れます。

同じく南部ミディ・ピレネーにあるアルビにはロートレック美術館、そして
ロートレックの生家も残されています。

ゴッホはゴーギャンとともに過ごしたアルルでも数多くの作品を残しました。
「夜のカフェテラス」のモデルとなったカフェや、アルルの跳ね橋、その後
入院していたサンレミ・ド・プロバンスの精神病院の中庭を訪れる人は絶えません。

また、着想を得る為にピサロやセザンヌも赴いたオヴェール・シュル・オワーズでは
「オヴェールの教会」や「カラスのいる麦畑」の田園風景に触れる事が出来ます。

ご紹介した場所全てをマイバスでご案内出来ないのは非常に残念・・・

もっともっとフランスの素晴らしい所をこれからも紹介していきたいと思います。

(C.T)

posted by マイバス・フランス at 07:35| パリ | Comment(0) | オヴェール・シュル・オワーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月09日

ゴッホの足跡をたどる

画家ゴッホ終焉の地、そしてセザンヌやピサロなど、印象派画家ゆかりの地でもある
オーヴェール・シュル・オワーズを半日で訪れるツアーをご紹介します。

この地でゴッホは70日間を過ごし、70枚以上の絵を描いたといわれています。

この時期、1890年に描かれた代表的な「ガッシェ医師の肖像」、「オーヴェールの教会」
などの作品の多くは現在オルセー美術館で見る事ができます。

こんな大作を1日1枚のペース、全く驚きです・・・

まず、町に到着すると作品にもなった市庁舎に行き当たります。

そしてその向かいが下宿先のオーベルジュ・ラヴォー。

ここでゴッホが過ごした部屋や食堂などが見学できます。

中庭から狭い階段を上がって行くと、ゴッホの部屋にたどり着きます。

部屋の壁中に打ち付けられた釘が目に入りますが、これは何の為だと思いますか?

とても小さな部屋だったので、絵を描いても置く場所が無かった為、
壁一面に自分の絵を吊るしていたそうです。

日当たりの悪い屋根裏部屋も壁の釘同様、当時の彼の質素な生活を物語っています。

その後、「オーヴェールの教会」で有名なノートルダム教会や「からすのいる麦畑」で
描かれているようなフランスの田園風景をご覧頂き、彼の数少ない理解者の一人でも
あった弟、テオと並んで眠るゴッホの墓を訪れます。

素敵な石造りの家々が並び、オワーズ河を見下ろすこの静かな町は、
フランス人にとっても憧れの郊外のようです。

パリの喧騒を離れゴッホと印象派の軌跡巡り、如何ですか?

(C.T.)

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